不安障害とは

不安障害

不安を感じると、ネガティブな側面に目が行きがちですが、実際には、不安は自己防衛の一部として機能し、危険や危機に対する準備を促します。このように、不安を感じることで、予想されるリスクを回避するための行動を取ることができます。しかし、不安が過度に強くなると、日常生活に支障をきたすことがあります。この状態を不安障害と呼びます。
不安障害には、パニック障害、社会不安障害、強迫性障害、全般性不安障害など、いくつかの代表的なものがあります。

パニック障害についてはこちら

社会不安障害

人前に立つことを極度に恐れ、人の注目を集める場面を避けるようになり、日常生活に支障をきたす状態です。主な症状は、人前に立つことで現れる赤面、動悸、発汗、声のふるえ、吐き気、めまいなどで、これらを見られたくないため、場面を極端に避けるようになります。
治療法としては、認知行動療法や薬物療法(抗うつ薬、抗不安薬)を行います。

全般性不安障害

過度な不安や心配事が積み重なり、学校、職場、家庭などだけでなく、自然災害や戦争など自身ではコントロールできないことまで不安に思い、日常生活に影響を及ぼす状態です。疲れやすい、集中力欠如、イライラ、睡眠障害などの症状がよく見られます。治療法には、認知行動療法や薬物療法(抗うつ薬など)が行われます。